【ネクストヒット】アニメ化期待と「推し」の違いは? | データから読み解くアニメ・漫画ファンの評価

次々と新しい作品が登場する中で、次にヒットするのはどのようなコンテンツなのでしょうか。また、ファンが作品に寄せる想いはどのようなものなのでしょうか。

2025年4月22日〜2025年5月21日にかけて、アニメ/漫画/ライトノベルいずれかに興味関心がある15〜44歳の男女600名を対象に、「アニメ/漫画/ライトノベルのネクストヒット作品に関する調査」を行いました。


今回は、「アニメ化を期待する」作品と「推し」作品という二つの指標から、データを元に考察します。

まず、各作品の認知者がアニメ化を「とても希望する」または「希望する」と回答した割合を示したのが表1のランキングです。

アニメ化を希望する作品は?(表1)について、1位は『ファントムバスターズ』(54.5%)となっており、認知者の半数以上が高い期待を寄せていることがわかります。2位には『春の嵐とモンスター』(48.2%)、3位には『幼稚園WARS』(43.1%)と続きました。いずれについても、各作品のどこが魅力?(表2)を参照すると「登場キャラクター」や「ストーリーや物語性」が共通して魅力としてあげられています。

このように、各作品の認知者から「アニメ化を希望する」と回答される作品は、「登場キャラクター」や「ストーリーや物語性」の要素が特に重要で、さらに「作画・イラスト」や「世界観の設定」などのバランスでファンを集めているという一定の傾向がありそうです。

一方で、ファンの興味の深さを示す「推し」という視点では、また少し異なる傾向が見えてきます。次に、「推しレベルで好き」と回答された作品のランキングを見ていきましょう。

「推し」の作品は?その魅力は?

「推し」の作品で1位となったのは『春の嵐とモンスター』(19.5%)でした。「アニメ化を希望する作品」で1位であった『ファントムバスターズ』(15.9%)は、ここでも2位に続いています。

3位はアニメ化を希望する作品としては11位にとどまっていた『ふつうの軽音部』(13.1%)という結果となりました。

まとめ

今回の調査から、次にヒットするコンテンツについて考える上で、2つの異なるファンの視点があることが示唆されました。

「アニメ化を希望する」作品と「推し」作品は、上位に共通の作品が見られる一方で、全体の順位には違いも見られました。「アニメ化を希望する」という気持ちと「推し」への気持ちには、共通点がある反面、異なるベクトルの熱量が存在している可能性があります。

作品ごとに魅力に感じられている部分は少しずつ異なっており、今後の市場の動向を探るうえで、今回の調査のようにいくつかの視点を持ち探っていくことで、よりリアルなファンの気持ちを想像することにつながるのではないでしょうか。

調査データ詳細

SKYFALGリサーチを利用した定量調査

調査対象者:全国15〜44歳男女

実施時期:2025/4/22(火)〜2025/5/21(水)

有効回収数:600サンプル

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