本記事では、市場調査の代表的な手法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
代表的な定量調査の手法
Webアンケート調査
インターネットを介して実施されるアンケート調査の形式。
オンラインプラットフォームを使用し、調査フォームを配信し回答を収集する。
・素早く多くのデータを収集できる。
・地理的制約がなく、広範な対象者からの意見を集めることができる。
・低予算での実施が可能
・リアルタイムで結果を分析できる
・バイアスに注意回答の質が低くなり、誤回答や無回答が増えることがある。
・匿名性が高いため、回答の信憑性が低くなる場合がある。
・特定の層に偏ることがあり、代表性のあるデータを得るのが難しいことがある。
会場調査
特定の場所に集まった対象者に対して、直接的にアンケートやインタビューを行う調査形式。主に会議室や調査専用施設などで実施される。
・対象者のリアルタイムな反応や表情を観察できる。
・調査環境を統一することで、外部要因の影響を最小限に抑えられる。
・調査員が直接フォローアップできるため、誤解や誤回答が少なくなる。
・実施場所や時間の制約があり、対象者の参加が限定される。
・高額なコストがかかる場合が多い。
・対象者が会場に来る手間がかかり、参加率が低くなることがある。
ホームユーステスト(HUT)
製品を対象者の自宅に送付し、一定期間使用してもらった後にフィードバックを収集する調査形式。
・対象者が日常生活の中で製品を使用するため、実際の使用状況に即したデータが得られる。
・使用期間が長いため、長期的な評価や持続性に関する情報が収集できる。
・対象者がリラックスした環境で評価を行うため、自然な反応が得られる。
・調査期間が長くなるため、結果が出るまでに時間がかかる。
・製品の配送や回収にコストがかかる。
・対象者の誤使用や不注意によるデータの信頼性低下が起こる可能性がある。
郵送調査
調査票を対象者に郵送し、記入後に返送してもらう調査形式。
・地理的に広範な対象者からデータを収集できる。
・低コストで大規模な調査を実施できる。
・対象者が自分のペースで回答できるため、詳細な意見を得やすい。
・回答率が低くなることが多い。
・回答が返送されるまでに時間がかかるため、結果が出るのが遅れる。
・質問の理解に誤解が生じる可能性があり、フォローアップが難しい。
代表的な定性調査の手法
デプスインタビュー
対象者と一対一で行う詳細なインタビュー形式。個人の深い意見や感情を引き出すことを目的としています。
・個々の意見や感情を詳細に把握できる。
・質問の柔軟な調整が可能で、新たな洞察が得られる。
・信頼関係を築きやすく、率直な意見が得られる。
・実施に時間とコストがかかる。
・分析が難しく、専門的なスキルが必要。
・少数の対象者からのデータであるため、一般化が難しい。
グループインタビュー
複数の対象者を一度に集めて行うインタビュー形式。フォーカスグループとも呼ばれ、ディスカッションを通じて意見を収集します。
・多様な意見を一度に収集できる。
・参加者同士の意見交換で新しい視点が得られる。
・短時間で多くのデータを収集できる。
・グループの影響で個々の意見が抑制されることがある。
・ディスカッションの流れを管理するのが難しい。
・一部の参加者の意見に偏る可能性がある。
有識者インタビュー
特定の分野の専門家や有識者に対して行うインタビュー形式。専門的な知識や見解を収集することが目的です。
・高度な専門知識や見解が得られる。
・信頼性の高い情報を収集できる。
・新たな視点や洞察を得られる可能性が高い。
・有識者のスケジュール調整が難しいことがある。
・専門用語や技術的な内容が多く、理解が難しい場合がある。
・特定の有識者の意見に依存するリスクがある。
エスノグラフィー
対象者の生活環境や文化を観察し、深い理解を得るためのフィールド調査。長期間にわたる観察やインタビューを行います。
・対象者の実生活や文化的背景を深く理解できる。
・自然な環境での行動を観察できる。
・文脈に基づいた詳細な情報を収集できる。
・調査に時間とコストがかかる。
・調査者の主観が結果に影響しやすい。
・データの分析が複雑で、専門的なスキルが必要。
まとめ
本記事では、市場調査の代表的な手法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
市場調査手法には様々な種類があり、適切な手法を選択し正確なデータを収集することが重要です。手法を組み合わせることで効果的な市場調査が可能となりますが、専門的な知識が必要な場合もあります。
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