サマリー
就職活動時の理想の職場は、人間関係が円滑、給与が高い、休暇取得のしやすい環境。
若手社員の半数以上が入社後にマイナスなギャップを感じている。
早期離職者の特徴は、思い描いていた人間関係とのギャップ?
就職活動時の理想の職場は?
社会人1-2年目の正社員(20‐25歳)に「就職活動の際に思い描いていた、理想の職場」について聞きました。
「人間関係が円滑である」が最も高く51.4%、次いで「給与が高い」が48.7%、「休暇取得がしやすい環境である」が44.6%となりました。
「実力主義で評価される」と「若手の裁量が大きい」は、どちらも10%に満たない結果となり、理想の職場には、人間関係や休暇取得などの働きやすさが重要で、実力主義や裁量の大きさを重視している人は少ないことが伺えます。
若手社員の半数以上が入社後にマイナスなギャップを感じている
続いて、「初めて入った企業の入社後にどれくらいマイナスなギャップを感じたか」質問しました。(※入社前に思い描いていた職場イメージとのずれや、企業HPや説明会で得た情報との違いをギャップとしています。)
1社目の入社後にマイナスなギャップを感じたことがある人は、全体で54.4%と半数以上がギャップを感じているという結果になりました。またその内16.0%が「転職を考えるほど大きなギャップを感じた」と回答しています。
さらに、社会人1年目と社会人2年目を比較したとき、マイナスなギャップを感じたことがある人は48.4%から60.4%に増加する結果となりました。
早期離職者の特徴は?
次に、社会人2年目の方に「初めて入社した企業について、悪かった点」を聞きました。
転職経験の有無に関わらず、給与の低さに不満をもつ人が多いことが分かりました。
続いて、転職経験のある社会人2年目(早期離職者)と同じ会社に務め続けている社会人2年目を比較し、早期離職者の特徴を分析しました。
その結果、転職なし/2年目と転職あり/2年目の差分は、「上司に相談しづらい」と「人間関係が円滑ではない」が最も大きく17.4pt、次いで「休暇取得がしづらい環境である」が15.9pt、「若手の意見が通りづらい」が13.9pt、「スキルを習得できる環境がない」が10.5ptとなりました。
就職活動の際に重視される「人間関係」において、早期離職者の多くは入社後に理想とのギャップを感じ、退職している様子が伺えます。
まとめ
今回の調査では、半数以上の若手社員が入社後に就職活動時の理想とのギャップを感じていることが分かりました。また、就職活動の際に最も重視する「人間関係」ですが、早期退職者の多くは入社後に想像とのギャップを感じているようです。
その他にも、マイナスなギャップを感じた具体例や、就職活動におけるミスマッチを防ぐために、就職前に知りたかった情報など若手社員の定着につながる情報を調査しています。
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【調査概要】
LINE Research Platformを活用したスマートフォン調査
調査対象:全国の社会人1-2年目(20-25歳)の会社員(正社員) 男女
実施時期:2024年6月14日(金)~6月17日(日)
有効回収数:1,000サンプル
*本レポート内の合計・差分の計算は、小数点2位の四捨五入し表示しているため、本資料を基に計算した場合、±0.1pt誤差が生じている場合があります。
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