ゲームのチート許せる?許せない?世代・性別・プレイスタイルで異なる傾向

近年、ゲームのチート問題がしばしば話題にあがります。世代間でゲームやゲームのチートに対する意識はどのように違うのか、データを元に分析しました。

Z世代男性は「とても許せない」と回答した割合が58.2%と高く、チート行為に対する強い抵抗感が示されています。一方で、Z世代女性は33.1%と低めで、許容度がややZ世代男性より高いことが分かります。

また、X-Y世代の男性は39.4%、女性は35.0%が「とても許せない」と回答しており、Z世代男性に比べるとやや許容度が高いですが、それでもなお高い割合を示しています。

このように、ゲームに対する倫理観には世代や性別により傾向があるようです。

また、「チート」行為に対する態度は、ゲームに対する個々人の熱量と関係がありそうです。この2つの要素の関係について、ゲームへの課金や誰とゲームをプレイするかなどの観点を取り入れ、より詳しく見ていきましょう。

スマホゲーム課金への意識 × 「チート」行為への意識

スマホゲーム課金への抵抗が低い人ほど、チート行為に対する許容度が高い傾向があるようです。

「全く抵抗がない」と回答した人々は、チート行為についても比較的寛容であり、「自分に影響がなくとも許せない」という回答は少なくなっています。

一方、課金に対して強い抵抗を示す人々は、チート行為を許せないという姿勢が強く、ゲーム内の公平性を重視していることがわかります。

誰とスマホゲームをするか × 「チート」行為への意識

誰とスマホゲームをプレイしているかによって、「チート」行為に対する意識の違いがあるようです。

全体的に、リアル友達(47.6%)やネット友達(46.4%)とプレイしている場合、「とても許せない」という反応が高く、チート行為に対する強い反感が見られます。リアル友達やネット友達とのプレイの場合、ゲーム内での競争や共同作業の重要性が高く、チート行為がその価値を損なうと考えていることが反映されていると考えられます。

一方で、配偶者・恋人(33.8%)や家族(父母)(34.0%)、子ども(27.2%) とプレイしている場合、「とても許せない」という反応は比較的少なく、 チート行為に対する許容度が高いことがわかりました。家族や近しい関係の人とプレイする場合、ゲームの目的が競技性よりも楽しさやコミュニケーションに重点を置いていることが影響している可能性があります。

まとめ

本記事では、ゲームの「チート」行為に対する意識を、いくつかの切り口で分析し傾向を見てきました。ゲームの「チート」行為に対する意識は世代や性別、さらに課金抵抗や誰とプレイしているかによって大きく異なることがわかりました。

課金への抵抗が低い人や家族とプレイする場合はチート行為に対して比較的寛容な傾向が見られ、逆に友達とプレイする場合や課金への抵抗が強い人は反感が強い結果となりました。

ゲーム内での公平性や競争の重要性をどの程度重視しプレイしているかによってこうした違いがみられるため、今後は様々な「チート」行為への対策に関して、ターゲットの意識に沿った優先順位で対応していくことが必要でしょう。

調査データ詳細

SKYFLAGリサーチを用いたスマートフォンWeb調査

調査対象者:全国の13歳から49歳の男女のうち、スマホアプリゲームを週に1回以上プレイする人

実施時期:2024年9月6日(金)~9月12日(木)

有効回収数:2,387サンプル

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