旅行は多くの人にとってリフレッシュや新しい体験を得る貴重な機会ですが、その動機や計画への関与度合いは人によってさまざまです。
2024年10月4日〜10月18日にかけて、年に1回以上旅行に行く18〜49歳の男女889名を対象に、「OTAに関する調査」を行いました。
本記事では、旅行計画への関与度(計画関与者・非関与者)によって、旅行のきっかけや旅行後のSNSでのシェア(投稿)にどのような違いが見られるのかを分析します。
旅行の計画に関与する? × 旅行に行きたいと思うきっかけは?

旅行の計画に関与するか否かで、旅行を決める要因に違いが見られました。計画関与者では、「連休や長期休暇が取れるタイミング」が48.7%と最も高く、自分へのご褒美(32.8%)や家族・友人の誘い(30.7%)も主要な動機となっています。一方、計画非関与者では「家族や友人に誘われたとき」(41.5%)が最大の理由であり、計画関与者と比較して受動的な動機が目立ちます。
また、「祭りやイベントがあるタイミングで」(15.9% vs 17.1%)や「旅行関連のTV番組や記事などを見たとき」(14.4% vs 14.6%)は、計画関与者と非関与者で同程度の割合が示されています。一方、「おいしいものが食べたいと思ったとき」(29.9% vs 19.5%)では明確な差があります。この違いは、動機の具体性に起因している可能性があります。
祭りやイベント、メディアで紹介される旅行プランは内容が具体的であるため、計画非関与者にとって旅行のハードルを下げる役割を果たします。一方で、「おいしいものを食べたい」という動機は抽象的で、具体的な店やプランを自ら探す必要があるため、計画を立てる主体性が求められます。このことから、計画非関与者は旅行に行きたくないわけではなく、具体的な案が提示されれば参加のハードルが低くなる傾向があり、旅行計画を作る工程に対する負担感や抵抗が旅行の動機に影響していると推察されます。
旅行に行ったことをSNSでシェアする?
次に、旅行の計画に関与するか否かで、旅行に行った際のことをSNSにシェア(投稿)するかどうかにどのような違いがあるかを見ていきましょう。

Instagram、facebookなど
→友人・仕事関係の人などへ向けた共有が中心であるSNS
YoutubeやX(旧Twitter)、LINE(VOOM)など
→LINE(VOOM)はLINEが個別に共有するSNSで、YoutubeやX(旧Twitter)は友人や知人のほかにも、全く知らない一般公開としての共有としても使われるSNS
上記の結果から、計画関与者は、既知の友人・知人に向け自身の姿や日常の共有をすることが主な目的である一方で、計画非関与者はより一般向けに出来事や旅行先の共有をすることを目的としている傾向があるなど、シェアの動機の違いが想像されます。
まとめ
今回の調査では、旅行計画に関与するかどうかで、旅行の動機やSNSの利用目的に明確な違いがあることがわかりました。
計画に関与する人々は、連休や長期休暇、自分へのご褒美として旅行を決めることが多く、計画非関与者は家族や友人に誘われて旅行に行くことが主な動機となっていましたが、祭りやイベントのタイミング、など具体的な旅行の目的やプランがあると旅行にいきたいと思う割合が計画関与者と同程度となっていました。
旅行に行きたいと思うきっかけとなるような具体的なプランを提示することで、現在旅行の計画に関与しない人もさらに旅行の頻度が増えていくのではないでしょうか。
また、SNSの利用においては、計画関与者はInstagramやFacebookを活用して、友人や知人、仕事関係者への写真や旅行体験の共有を行うことが多い傾向でした。一方、計画非関与者では、YouTubeやX(旧Twitter)、LINE(VOOM)などのプラットフォームを通じて、より広範な層、または一般公開形式で共有している可能性が高いと考えられます。
調査データ詳細
SKYFLAGリサーチを用いたスマートフォンWeb調査
調査対象者:全年に1回以上旅行に行く18-49歳男女
実施時期:2024年10月4日(金)〜10月18日(金)
有効回収数:889サンプル
【調査データの引用・転載について】
本調査データを引用・転載等でご利用いただく際は、必ず「出典:SKYFLAGリサーチ」と明記いただけますようお願いいたします。引用・転載先がWebページ(メディア/ブログ等)である場合には、該当ブログ記事のURLをリンクしてご掲載ください。
報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のためサービスサイトHPのお問い合わせまでご連絡いただけますと幸いです。
SKYFLAGリサーチについて

広告マネタイズプラットフォームの「SKYFLAG」を導入しているマンガアプリやゲームアプリなどさまざまなサービスで構成される独自のモニタからアンケート回答を取得できるマーケティングリサーチサービスです。
従来のアンケート回収の基盤となっているポイントサイト以外のユーザーからアンケート聴取ができるため、より市場の声に近い調査を行うことができます。
\ポイ活ユーザー以外に聞けるアンケート調査/