ゲーム課金率UPの鍵は「推し活」にあり!?データが示す優良顧客の見つけ方

Z世代・α世代のアンケート調査結果を発信する「アンケート分析ラボ」が、スマホゲームをプレイしている13歳〜49歳(中学生〜40代社会人)の男女2,387名を対象に「推し活とスマホゲームの関係性」に関する調査を実施しました。

近年、「推し活」がトレンドとなっていますが、スマホゲームの遊び方、課金、ジャンルとどのような関係があるのでしょうか?

そこで、今回はスマホゲームユーザーのインサイトを「推し活」の切り口から分析していきます。

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ゲーマーインサイトを推し活の切り口から分析していくにあたり、まずは推しがいる人といない人の割合を見ていきましょう。

スマホゲームをプレイしている人の推しの有無

調査では、約4人に3人の人が「推しがいる」と回答していました。

スマホゲームをプレイしている人の中でも推しがいる人は多くみられることがわかります。

「推し」の存在がコミュニティを活性化させ、継続率を高める!?

『推し』はコミュニティ形成の強力な起爆剤です。

『推し』がいるスマホゲームユーザーは、ゲームを媒体にコミュニティを形成し、複数人でゲームを楽しんでいるのではないでしょうか?

そこで、推しがいる人といない人に分けて、スマホゲームで一緒に遊ぶことがある人について比較しました。

推しの有無別、スマホゲームで一緒に遊ぶ人

推しがいる人の50%程度の人は「一緒に遊ぶ人がいる」という調査結果になりました。

一方、推しがいない人で「一緒に遊ぶ人がいる」と回答した人は30%程度となっています。

推しがいるゲームユーザーは、推しがいないゲームユーザーと比較して、誰かと一緒にゲームをプレイする人が多い傾向が明らかになりました。

これは、ゲームの継続率や口コミ効果を高める上で、『推し』を軸としたコミュニティ機能の重要性を示唆しています。

「推し活消費層」はLTVの高い優良顧客候補!?

続いて、推し活に使った1ヶ月あたりの金額と、スマホゲームに使った1ヶ月あたりの金額の関係について調査しました。

ここでは推し活支出金額別に、スマホゲームの課金額を確認してみました。

推し活支出額別、この1年間でスマホゲームに使った1か月あたりの平均額

まず、スマホゲーム支出額の項目で「1円〜999円」と「1,000~4,999円」を見ると、最も多い項目は「推し活支出が5,000円未満」の人となっています。

一方で、スマホゲーム支出額「5,000〜29,999円」、「30,000円以上」の項目では「推し活支出が5,000円以上」の人が多くなっています。

推し活支出が5,000円未満でスマホゲームにもお金を使う人は、スマホゲームへの支出額も抑えめな傾向にあります。

一方で、推し活支出が5,000円以上でスマホゲームにもお金を使う人は、スマホゲームへの支出額も多い傾向にあります。

これは、彼らが『好きなものにはお金を惜しまない』という価値観を持つ『LTV(顧客生涯価値)の高い優良顧客候補』であることを示しています。彼らのインサイトを深く理解することが、ゲームの収益化の大きな鍵となります。

ただ、推し活費5,000円以上のグループには単純に可処分所得が多い人も含まれていると考えられます。そのため推し活にもスマホゲームにも使えるお金が多くなり、今回のような結果になったとも言えるでしょう。

Z世代の課金に関してはこちらでも調査しています。

Z世代のスマホゲームに対する金銭意識!出費や用途を調査

「推し」の力はジャンル不問。あらゆるゲームにチャンスあり

最後に、推しの対象別にスマホゲームの好きなジャンルを複数回答可で調査しました。

推しの対象別、好きなスマホゲームジャンル

推しの対象に関わらず、パズルゲーム、音楽・リズムゲーム、アクションゲームなどが幅広い項目でランクインしています。

『推し』の力は、ゲームジャンルの壁を越えます。この結果は、パズル、RPG、音楽ゲームなど、あらゆるジャンルにおいて『推せるキャラクター作り』や『効果的なIPコラボ』が成功する可能性があるという、大きなチャンスを示唆しています。重要なのはジャンルではなく、ユーザーがキャラクターの『何に』魅力を感じ、『推したい』と思うのかを正確に把握することです。

IPコラボ、ネクストヒットについては、こちらで調査しています。

【ネクストヒット】アニメ化期待と「推し」の違いは? | データから読み解くアニメ・漫画ファンの評価
SKYFLAGリサーチ
SKYFLAGリサーチ

SKYFLAGリサーチでは、高額課金する『推し活ゲーマー』ペルソナ調査自社ユーザーに響くIP選定&コンセプト調査【コミュニティ活性化】ユーザーが求める『推し活』体験調査など課題に合わせたカスタムリサーチが可能です。お問い合わせは、こちらから!

まとめ

今回はスマホゲームをプレイしている13歳〜49歳(中学生〜40代社会人)の男女の「推し活とスマホゲームの関係性」に関する調査結果を紹介しました。

「推し活」というフィルターを通して見ることで、スマホゲームユーザーの新たな一面を垣間見ることができました。

これらの結果が示すのは、「推し」という概念は、一部の熱心なファンのためだけのものではなく、ゲームの継続率・収益性・拡散性すべてに関わる、極めて重要なビジネスドライバーである可能性です。

推しとゲームの関係性を理解することは、今後のゲーム施策や収益化の戦略決定に役立つでしょう。

この調査の対象者は、Z世代だけですか?
いいえ、今回はZ世代を含む13歳〜49歳と幅広い層を対象に調査を行いました。そのため、世代を超えた「推し活」とゲームの関係性についての大きなトレンドを捉えています。Z世代に特化したより詳細な分析をご希望の場合は、下記よりレポートをダウンロードいただくかお問い合わせください。
自社のゲームユーザーに特化した「推し活」調査もお願いできますか?
はい、可能です。ユーザーが何を「推し」ていて、ゲームに何を求めているのかを明らかにするための最適な調査(アンケート、インタビュー等)を設計・ご提案します。まずは無料相談にて、現状の課題をお聞かせください。

調査レポートダウンロード

グラフ付きのより詳しいミニレポートをご用意しておりますので、ご希望の方は、是非下記フォームよりダウンロードください。

スマホゲームに関する調査レポート

調査データ詳細

SKYFLAGリサーチを用いたスマートフォンWeb調査

調査対象:スクリーニング調査対象者条件に該当する全国12歳~49歳男女

本調査対象条件:スマホアプリゲームを週に1回以上プレイする人

実施時期:2024年9月6日(金)~12日(木)

有効回収数:2,387サンプル

【調査データの引用・転載について】

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SKYFLAGリサーチについて

広告マネタイズプラットフォームの「SKYFLAG」を導入しているマンガアプリやゲームアプリなどさまざまなサービスで構成される独自のモニタからアンケート回答を取得できるマーケティングリサーチサービスです。

従来のアンケート回収の基盤となっているポイントサイト以外のユーザーからアンケート聴取ができるため、より市場の声に近い調査を行うことができます。

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