選挙の時期が近づくと、様々な情報が私たちの周りを行き交います。しかし、そうした情報が、実際に人々の会話のきっかけとなり、投票への意識を高める上で、どれほど有効に機能しているのでしょうか。
Skyfallでは、2024年9月27日〜2024年9月30日にかけて、18〜59歳の男女800名を対象に、「選挙参加に関する調査」を行いました。
本記事では、調査データを基に、「選挙や投票に関して周りの方と話すきっかけ」を年代・性別ごとに分析しました。年代・性別ごとに、我々がどのような情報に影響され選挙を話題にするのか、その背景を読み解いていきます。
【年代・性別】選挙や投票に関して周りの方と話すきっかけは?
まずは、年代・性別ごとに、選挙や投票について周りの方と話す「きっかけがある」と回答した方の上位を見ていきましょう。

調査結果を見ると、全世代を通じて「普段のテレビ番組・CM」が会話のきっかけとして非常に大きな影響力を持つことがわかります。
特に40代以上の層では、「選挙特番」や「新聞」といった従来型のメディアも依然として重要な情報源です。
一方、18〜29歳の若年層では、テレビに加えて「SNSや動画投稿」が上位にランクインしており、情報収集の手段が多様化している様子がうかがえます。
また、女性は幅広い年代で「選挙ポスター」を挙げる傾向が見られ、視覚的な情報が会話の糸口になっていることが特徴的です。
ここまでは選挙について話す「きっかけがある」と回答した人々について見てきました。
しかし一方で、「きっかけになるものは特にない」と回答した人も少なくありません。続いて、選挙や投票に関して話すきっかけが「特にない」人々に関して、その割合を年代・性別ごとに見ていきましょう。
【年代・性別】選挙や投票に関して話すきっかけ「特にない」

選挙について話すきっかけが「特にない」と回答した人の割合は、年代が若いほど高くなる傾向が見られます。
特に10代・20代では男女ともに半数以上となっており、選挙に関するトピックが日常生活の中で話題に上りにくい状況がうかがえます。
また、全年代に関して男性よりも女性の方が「特にない」と回答する割合がやや高く、性別による関心の持ち方や情報の届き方に違いがある可能性も示唆されます。
年代が上がるにつれてきっかけを見出す人が増えるものの、若年層の投票や選挙に関してはまず、会話をするきっかけを増やしていく方法を検討する必要があるのかもしれません。
まとめ
今回の調査で、選挙を語るきっかけが年代・性別ごとに大きく異なる実態が明らかになりました。
中高年層がテレビ特番や新聞を依然として重視する一方、若者はSNSから影響を受けつつも、その半数以上が「特にきっかけがない」と感じている現状は、改善しなければならない課題と評価することもできます。
この状況の流れに変化を加えるのであれば、各世代の特性に合わせた情報発信が不可欠です。
選挙が一部の関心層だけのものではなく、誰もが気軽に語り合える「日常的なトピック」となるために、社会全体で、より多くの対話のきっかけをつくっていくことが重要なのではないでしょうか。
調査データ詳細
Webアンケート調査
調査対象者:全国18~59歳男女
実施時期:2024/09/27(金)~09/30(月)
有効回収数:800サンプル
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