マーケティングリサーチは、主に「定量調査」と「定性調査」に分かれます。
本記事では、それぞれの特徴や適用例、使い分けのポイントについて詳しく解説します。
調査手法得られる調査結果の違い
定量調査:「数値」で結果を表す
定性調査:「言葉」で結果を表す
定量調査は、「数値」で結果を表す調査手法です。
例えば、アンケート調査で「①使用したことがある ②使用したことがない ③覚えていない」などの選択肢があるとき、「40%は使用したことがある」などの結果を導き出すことができます。
定性調査は、数値では捉えられない気持ちや意識、行動を収集し「言葉」や「ビジュアル」で結果を表す調査手法です。
例えば、生活者に対してインタビュー調査を実施し、人々の生の声からより思いもよらぬ発見が得られる場合があります。
調査目的の違い
定量調査:仮説検証、効果測定、数値を使った実態把握
定性調査:仮説構築、生活者の生の声からの実態把握
定量調査は、統計的な数値で結果が得られるため、仮説検証や効果測定、トレンドの把握など、戦略的な意思決定を行う際に適している調査手法といえます。
定性調査は、生活者の生の声を聴取することができるため、仮説を立てる際のアイデア・キーワードを探したり、顧客のニーズを深掘りしたい際に適している調査手法といえます。
代表的な調査手法
定量調査の代表的な調査手法
定量調査には、下記のような調査手法があります。
・ネットリサーチ/アンケート調査
Webアンケートで質問をしてデータを収集する調査
・会場調査
対象者を会場に集めてデータを収集する調査
・ホームユーステスト/HUT
対象者の自宅で製品を試用してもらいデータを収集する調査
・郵送調査
調査票を郵送してデータを収集する調査
定性調査の代表的な調査手法
定性調査には、下記のような調査手法があります。
・デプスインタビュー
1対1で行うインタビュー調査
・グループインタビュー
4〜8名程度を集めて行うインタビュー調査
・有識者インタビュー
特定のテーマに関して有識者を選定し行うインタビュー調査
・エスノグラフィ
対象者を観察して情報を得る行動観察調査
定量調査のメリット・デメリット
・裏付けデータとして活用できる
結果を「数値」として分析できるため、仮説の裏付けや実態把握の裏付けのための客観的なデータとして活用することができます。
・結果の分析や考察がしやすい
結果を「数値」として分析できるため、「関心がある人が60%いる」といったことを明確にすることができます。「こういった考えの人が一定数居そうだ」といった「言葉」や「要素」を拾う定性調査と比較すると、分析がしやすいデータだと言えます。
・低予算で素早く実施できる
近年の定量調査手法としてメジャーになったWebアンケート調査を利用すると、低予算で素早く調査を実施することができます。
・分析力が必要
結果の「数値」を使って、どのような考察ができるか分析をする力が必要があります。
場合によっては専門家の手を借りて分析をすることも視野にいれましょう。
・深掘り分析が難しい
結果を「数値」として分析するため、特定の回答の理由や背景など深層の理解をしたい際には適しません。
定性調査のメリット・デメリット
・深掘り分析ができる
結果を「言葉」として分析できるため、商品購入の動機やインサイトを深掘り分析することができます。対象者の生の声を聞くことにより、商品やサービスへの印象や購入までの行動の関連などが具体的に見えてきます。
・主観的な結果になる可能性がある
定量調査と異なり少ない母数での調査になるため、一人の回答に分析が影響されやすく、主観的な結果となる可能性があります。前提となる調査条件を適切に設定し、対象となる人物像を明確にし選定する必要があります。
・適した対象者を選定することが難しい
定量調査と異なり少ない母数での調査になるため、調査目的に適した対象者を慎重に選定する必要があります。
まとめ
本記事では、定量調査と定性調査の違いについて解説しました。目的に応じて調査を検討し、場合によってはそれぞれ組み合わせることでより有効な調査になります。
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