調査報告書レポートの書き方は?必須の要素と具体的な記述方法

調査の結果を効果的に伝えるためには、調査報告書の構成と内容が重要です。
本記事では、調査報告書に必要な要素と、具体的な記述方法をご紹介します。

1.表紙 / タイトル

調査報告書の表紙は、読む人に第一印象を与える重要な要素です。以下の情報を含めると良いでしょう。

調査タイトル
調査実施日
調査実施者(企業名や担当者名)

例:
コスメ市場調査報告書
2024年6月
株式会社〇〇
担当者:山田花子

2.目次

目次により、全体の構成をはじめに理解しやすくします。

例:
<目次>
1. 概要
2. 調査目的と背景
3. 調査方法
4. 調査結果
5. 分析と考察
6. 結論と提言

3.概要

概要では、報告書全体の要点を簡潔にまとめます。調査の概要、調査結果、重要な考察を短文で理解できるように記載するのが良いでしょう。

例:
本報告書では、2024年6月に実施したコスメ市場調査の結果を報告します。
調査の結果、〇〇ブランドの認知度が高まり、特に20代女性の購入意欲が増加していることが確認されました。

4.調査目的と背景

調査を実施した理由や背景情報を記載します。調査の目的を明確にすることで、調査に際して目に入る多くの数字を取捨選択し正しく解釈してもらうことを目指します。

例:
<調査目的>
新製品〇〇の市場での受容性を評価し、消費者の購入意欲を把握するため。

<背景>
昨今の市場動向を踏まえ、〇〇ブランドの需要予測を行うために調査を実施。

5.調査方法

調査方法についての詳細を具体的に記述します。

調査対象
サンプルサイズ
データ収集方法
調査期間

例:
調査対象:20〜50歳の女性
サンプルサイズ:1000人
データ収集方法:オンラインアンケート
調査期間:2024年5月1日〜5月15日

6.調査結果

調査結果をグラフや表を使って視覚的に示します。
データの切り口は無限に存在しますが、全体のトレンドに加え、特に伝えたいことを説明するデータのみを選定し、重要な結果をわかりやすく示すことを目指します。調査時はもちろんのこと、調査報告の際も「データに溺れないこと」を強く意識しましょう。

例:
Aブランドの認知度 25%→30%

7.分析と考察

調査結果をもとに、データの分析と考察を行います。調査結果の意味を解釈し、背後にある原因や影響を論じます。

例:
調査結果から、〇〇ブランドの認知度が高まっている一方で、新製品の色や質感に対する消費者の関心が高いことが分かりました。

8.結論と提言

報告書の最後には、調査結果を総括し今後の方針や具体的な提言を行います。

例:
<結論>
〇〇ブランドの認知度は高いが、消費者の多様なニーズに応えるための製品ラインナップの拡充が必要。

<今後の提案>
多様な色や質感の新製品の開発と、SNSを活用したプロモーションの強化を提案します。

まとめ

本記事では、調査報告書に必要な要素と、具体的な記述方法についてご紹介しました。

これらの要素をもれなく記載することで、効果的な調査報告書を作成することができます。
繰り返しにはなりますが、ビッグデータを活用した調査で特に重要なことはデータに溺れないことで、そのためには背景や目的を明確にすることが大切です。調査報告書を作成する際にも、この点を意識して取り組むと良いでしょう。
また、報告書の各セクションは明確に区分けし、データを視覚的に示すことで、読みやすく理解しやすい報告書にすることも重要です。

Tips:データビジュアライゼーションの重要性

調査報告書において、データビジュアライゼーションは非常に重要です。例えば、円グラフや棒グラフは、異なるカテゴリー間の比較を視覚的に分かりやすく示すのに適しています。また、トレンドを示すためには折れ線グラフが有効です。適切なグラフやチャートを選択し、読者が直感的に理解できるよう工夫しましょう。

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